あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

愛知県で米作り 教室④ カヤネズミとマムシ

台風一過の…

稲刈り〜〜!!!


f:id:rika-hongo:20220925194021j:image

f:id:rika-hongo:20220925194001j:image

足元がぬかるんできて足抜けないっ!

刈っても、畔まで穴を持って行くのが大変。

途中にトタンも置いて工夫するも

やっぱりこけたよね🤣

 

午後からは子ども達も頑張って

f:id:rika-hongo:20221004153106j:image


ハザ掛け〜〜〜!!!

f:id:rika-hongo:20221004153050j:image

 

無農薬で

全て手作業で

ハザ掛けもして

来月は脱穀

(昔ながらのやり方らしく、ワクワク)

収穫祭が楽しみです♪

 

息子と夫は田植えと草取りしか来れてないんだけど…

楽しさとか、ちょっと大変さとか

一緒に味わえたかな〜?

ここに来るのが楽しい〜〜!!

ってなってくれたらいいけど

仕事の後に、ござらっせ(温泉)によるのが1番楽しいのかもしれない(笑)

 

イベントごとの作業をみんなでしていますが

やっぱりどう考えても(私はきてないけど)

草の少なさや、水の管理や

スタッフさんがこまめにしてくださっているからこその快適さ。

本当にありがたいです。

全て自分達だったら続かないし、

もうしたくないって言われてそう…。

実家の田圃は弟任せだけど、

ほんまにいつもありがとう。

 

1粒の米から千粒の米、千粒の米から万粒の米

米には魂がこもっている

っていつか昔話で聞いたな〜〜。

 

再来月の収穫祭が楽しみです♪

 

そうそ、以下小ネタ…稲刈りより印象的な出来事でした

 

今日稲刈りをしていたら

カヤネズミの巣がっ🪹

イネを刈り取っていた息子が気づいて

「ママ〜、なんか鳥の巣があるっ」

「ん?おおっ多分カヤネズミやない?」

と、手のひらに乗るどこにも穴がないまんまるな草の塊を写真に撮って

f:id:rika-hongo:20220926081909j:image

「まだなかにいるんかなぁ」と、話していたら

「もうおらんよー」とどこからか声が

「ほな、取って、稲、綺麗にしよか」

巣をぎゅっと握って、掴み取ろうとしたら

キュインっ!!!

 

ぎゃっ!!

まだいたっ

まだいたっ

キュッインって苦しそうな声がっ

握りつぶしちゃったかもっ泣

ぎゃあぁぁぁ、、、

 

え?中にいるの?

見たい見たいっ!

って声。

集まる子ども…

 

ついつい、

たぶん巣に穴も空いてないし

(巣が)手のひらにのるくらいだから

中にいるネズミはもっともっと小さくて

産まれたてで

毛も生えてなくて目も開いてないくらいだと思うから…巣を開けると弱ると思う。

人の匂いも着いちゃうし…

と。

息子は強く握ったなら死んじゃってるかも…と

そうでないことを祈りたい。

 

近寄ってきた子どこもたちが

「じゃ、近くの稲を刈り取らずに残してそこに巣を置くのはどう?」

稲を残す案をスタッフさんに聞くも却下

「どうしたらいいんかねぇ」

 

「中みたい!」「でもそれで死んじゃったら嫌だ」

「周りに置いとく?」「じゃ草で周りを隠す?」

 

今季の代表者さんを探してお伝えすると

「どうしたら子どもたちが納得するかなぁ」

「ひとまず、みなさん稲刈りに真剣だから

(私たちも真剣だったけど、ネズミ発見後はそちらに気を取られ)

終わったら、昨年の稲と草で巣を囲って置いておくのはどう?

子どもたちに聞いてみよう」

と、昨年の藁をとりに場所を離れていたら

 

マムシマムシ、2匹いるぞ。つがいだ〜!」

 

「見たい!みたい!みたい!!」

「子どもたち、避けて!」

「捕まえたぞ!」「殺せ」

 

私は近くに行かなかったけど、後から子どもたちが

「おれ、マムシの頭落とすのみちゃった」

「蛇も赤い血が出て、ブワッてなってた」

と話すのを聞きました。

 

どちらも野生の中で、各々で懸命に生きている命だけど

人にとって、害か否かで

生かすか殺すか…

 

さて、ネズミの巣に戻ってみたら

あれ?巣が半壊??

「誰か、巣開けちゃったの?」

(しょうがない、好奇心が勝ったか…)

と聞くと

「あいつが。1年がぶんぶん振り回してさ。やめろって言ったのに(泣)」

巣を見つけた時に近くにいたのは

みな4年生以上の男子でした。

みたいけど、それで弱ったり死んだら嫌だから、中は見ない。

と彼らなりに相談?して見ないを選択していたところ

どうやら、ちょっと離れたところにいた1年生の男子が気がついてやってきて

巣をふ振り回したようです…

半壊した巣…

「そっか〜見たい気持ちが勝っちゃったか…」

と呟くと

「それを好奇心という」

絶妙な合いの手を小4男子(息子ではない)

「好奇心は抑えられんよね〜」

「どうしよっか、

まだ小さいから巣を開けると弱るかも知れんけどもう開けて中見てみる?

それとも、そのまま巣の周りを囲って置いとく?」

 

「見たいけどさ、自分がネズミだったらって考えてみたらさ」

 

と話していたその時!!!

 

「ネズミだネズミ!」

逃げ惑うネズミ1匹(カヤネズミだと思っていたけど大きい…?)

「え?お母さん??」

「お母さ〜〜〜ん!!!」→大合唱

すると!なんと!

ネズミがこちらに向かって猛ダッシュしてきたではありませんか!

(6、7メートルくらい)

きた!きた!

「こ、ここだよ、巣があるよ!」

「赤ちゃんがいるよ!」

ニンゲンに慌てふためく お母さん迷走

「あ!ここに私たちいたら来れないじゃ?」

 

事情を知っているスタッフさんがお母さんを捕まえて

稲を敷いた巣の近くに置いて

上から藁をかぶせてトントントン

 

その間、わずか数十秒

あっという間の出来事でした。

 

巣も半壊したから見ようかどうしようか…

と考え途中だったけれど

もうすでに、巣はお母さんと共に藁の下

「もうこのままにして置いてあげよっか」

と稲刈りを再開しようとしたら

「あ!お母さんにげた!」

気がつく子ども。

(すでに子どもたち、稲刈りどころじゃない)

「え?どうする?どうする??」

 

実は、午前中、稲刈りしていたらヒメタイコウチを見つけた息子。

タイコウチは今までも見つけていたけど

ヒメタイコウチは初めてらしい。準絶滅危惧種らしい。

(ちなみに違いも私にはわかりません)

ゼリーの袋を開けて、中に水と泥を入れてゲット。

観察したり、その辺の男子に見せたりしていたら

「そこ!お菓子持ってこないで!ちゃんと稲刈りして!

稲刈り以外も、イネ運ぶとか、結ぶとかできることあるでしょ!」

と注意されていました。

おお、感謝!私も、流石に無理にさせてもな〜と思いつつ

少しは働け、と思っていたので様子を見ていたら

「お菓子じゃないし。ヒメタイコウチだよ」と説明する息子。。。

イラッとした空気が流れてる雰囲気を察知して

さっと動き始める小4、6男子(息子ではない)

 

そんなことがあっての午後の稲刈り

気持ち切り替え、小学男子は張り切って稲を刈っていました。

正直息子は慣れているのもあって、

その辺の初めて作業する大人よりもサクサク刈って、

ちゃんと根元も揃えて置き、まとめる側も助かっていました。

からの、カヤネズミ。

 

「どうする?どうする?」

「あ!中みえる?4匹くらい、いる!」

「え?じゃ俺もみたい!」

「わ。本当だ〜〜、かわいい♪」

数人が交代で、カヤネズミの巣に近づいて見ていたら

 

「そこ、カマ振り回さない。持って移動しない、危ない!」→確かに!

「作業しないなら、カマ向こうに置いてきて。他の仕事して!

この辺りに置いたら、忘れても危ないし、畑にトラクターが入った時に故障の原因になるから」

午前と同じ方が、別の場所からヘルプに来てくれました。

おそらく最初子どもたちが働いていたのも

ネズミがいたのも子どもが見ているのも知らずに。

 

確かに、カマを持ったままだと危ないよね。

その辺に置くのも良くないよね。

そこで、スッとカマを置いてきて見りゃいいのに

「俺、仕事してたし。今はネズミを見ていて、ちゃんとカマ持ってる」

と呟く息子。

「置いてきて、見たらいいじゃん」と私が言っても反応なし。

気持ちもわかる。。。

「午後からたくさん、刈ってくれたから助かったよ〜〜。

ネズミもいたし気になるよね、もうたくさん刈ったから、カマ置いてきたら?」

不動・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

「俺、カマ置いてきた♪今からみよっと♪」

一緒に作業&ネズミを見ていた子がカマを置いてきて戻ってきて

息子に、「置いてきたら?」

 

もうねっ、神よ神!!

子どもにとって、友達は神っ🤝

言いすぎた

友達は大人より行動を決める大切なひと言をくれます。

ちなみにこの子は、稲刈りはそんなにしてなくて(多分初めて?)

刈ってる私たちのそばでほぼ、お話(ガンダム)をしてくれていましたが、それもよし♪

可愛い子でした♪

 

さて稲刈りが終わって最後

結局、お母さんは逃げたけど、戻ってくるかもしれないから

最初いたとこではないけど、

お母さんと藁に入れたところに

ちゃんとしっかり隠れるように巣っぽくしようと

藁を敷いて、巣を移動。

巣を移動させるのに、「やりたい!」と男子が取り組んだんだけど

もう巣も半壊していて中から赤ちゃんが出てきそうで

(やっぱり、毛も生えていないし、目も開いていない、産まれたて)

怖くなって(こういうの、大切だと思う。命に触れるってことだと思う)

みんな、怖くなっちゃって「ママ、やっていいよ」

「え?私がしても一緒だよ。誰かしない?したい子いない?」

シーーーーーン。

「気をつけて!気をつけて!」と言われながら

ソロ〜りソロ〜りと巣を移動させて、

ススキを被せて

猫や鳥にみつからないよう藁をかけて。

 

「来週、お母さんもどってきてたらいいね」

「もし、干からびてちゃったら、死んじゃったってことだね」

「もし、いなかったら、お母さんが移動させたか

食べられちゃったってことだね」

気になりながら駐車場に戻りました。

 

 

寝るときに、

「あのカヤネズミ、病院に連れてってあげたらよかった」

と息子。

「飼えたら飼いたいけど、うち賃貸じゃしね」

と母

「来週、生きてたらいいな」

と息子。

 

検索してみたら

やっぱりお母さんを無理に捕まえなくても

巣があったところに

藁を置いていたほうがよかったかな…と思いました。

https://www.usp.ac.jp/user/filer_public/1f/a0/1fa06b80-61b3-4989-803e-f410649567ff/ses20160613.pdf

 

生きていたら良いな。

お母さん、戻ってきてくれていたらいいな。

来週は、カヤネズミを見に行くことになりそうです。

 

米を育てることも大切だけど

その道道で、いろんなものを見て、いろんなことを知って。

 

命をたくさん感じた日でした。