あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

会いたい人に会いに行く ⑥五箇さん

名古屋に五箇さんがいらっしゃった。

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13年ぶりです。

(前前職にも本当に感謝!

いろんな方に会えて、世界も広がりました。)

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ファンになります!(2回目)

もうね、内容が濃すぎた。

生物多様性って、こんな話ができたんね?!

このお話、日本国民全員が聞いたらいい!!

無理なら、子どもたちと、周りの大人と、政治家と、、、

やっぱり国民全部やん(笑)

と。

書ききれない、書いてはあかんやろうお話も聞けて

笑って、笑って、

・・・・・・・

じ〜んとして。

まるで、今の我が家のためにお話ししてくださっているんだろうかと錯覚しました。

 

種が減ってきていて…

&

生物多様性

&

環境破壊

などの話はどこでも聞けるし、読めるので割愛

 

私が面白かったのはカエルツボカビと五箇さんの人生(観)

息子が聞いてて印象に残ったのは五箇さんの生き様?

講演が終わって一言

「俺、別にこのままでもいいんだね🎵

学校行ってなくても

好きなことしててもいいんだ。(ゲームかっ?!)

ずるいって言われても、(本当はそうじゃないんだけど)

みんなと同じじゃなくていいんだ

日本人が滅びるの防いでる(笑)」

自信たっぷりにそう言った。

 

そうだね……

(このまま全肯定か?と一瞬悩むも)

いや……ちゃんと聞いてた?

五箇さん、好きなことばっかりしてたって言うてたけど

勉強はちゃんとしてたから

京大には入れて…って言うてはったよ…?

お〜い…

最後まで言い終わらないうちに

虫の飾りをあげるよと会場担当の方に言われて吸い寄せられるように消えていた…

 

息子、6歳の頃

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甲虫が好きすぎて、写真のペーパークラフトを作っていた頃

(この頃すでに私の折り紙を、ママは雑だから…と言うて

超絶の折り紙とやら、切り紙とやらを楽しんでた)

何かの折に五箇さんにいただいたハガキを見て大興奮。

この4つ!これ僕にちょうだい!!

これ本当に絵なの?

写真みたいに上手だねぇ〜〜(惚れ惚れ)

はぁ、こんなに上手く絵が描ける絵描きさんがいるんだねぇ。

どうやって描いたんだろう??

と憧れるので、

テレビに五箇さんが出ていた時

この人!このおじちゃんだよ。

怖そうに見えるけど(いらん説明…w)

この人が描いた絵だよ

・・・・・・・・

絵描きさんじゃないの?

(絵本に出てくる絵描きを想像していたのか?

確かに見た目は黒の革ジャンに黒のグラサン…)

怖そうだけど…面白い人だね。

息子がちょっとでも、研究者?

虫好きが活きそうな道に興味を持てばと紹介したが

彼は、五箇さんの風貌にロックオンされ

絵が上手くて、怖そうだけど面白いおじちゃんとして記憶された。

 

小5の冬休み。

私も最近人に会っていない。

なんなら息子はもっと会っていない。

息子が憧れる人に、面白そうな大人に

五箇さんに

(東京まで)会いに行くか〜

と企画していたが

冬休み明け「学校」に行き始めた。

(まぁ、今思えば、多少の圧よね…

頑張ってみたら?

無理ならしょうがないけど1ヶ月くらい行ってみて…

結果

「頑張って話しかけるのに疲れちゃった」と1ヶ月後また不登校

五箇さんには会いに行く機会を逃してしまったが、

五箇さんが名古屋に講演にいらっしゃると知って、

早速息子に聞いてみた。

息子「講演って、そんなにお話しできないんでしょ。聞くだけでしょ?」

母    「聞くだけでも面白いよ〜〜💕」

息子「で、ほら、将来のために勉強はしといた方がいいとか、言うんでしょ」

バレてる?!

 

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しかし、このチラシの(五箇さんの)インパク

「面白そうだし行ってみようかな」

と思わせる力があったようだ。

 

当日は、

序盤からスライドと五箇さんにロックオンされていた。

母子ともにアニメが好きだし

もののけ姫も、ナウシカも、

息子に至っては、五箇さんのフィギュアに溢れた部屋も

プラモデルへの愛とこだわりも

分かり合える部分が多かったのか

「今日寝不足で寝ちゃうかもー」と言っていたのに

全く寝る気配もなかった。

「羨ましい…俺も広い部屋欲しい…。。。

大人なのに、あんなに仕事場にフィギアっておいとけるんだね」

 

・小さい頃は虫取りと繁殖を楽しんで

・エアガンでカエルを打ったり(動物愛護団体からクレームきそう)

→俺も小さい頃やってみたかったわ〜。

でも、今は、生きてるって分かるようになっちゃったから、なんかかわいそうでできん。

でも、気持ちわかるわ〜。

・高学年から中学生はフィギュアにまみれ(今でも好き)

・高校生ではビデオデッキを自費で購入(するためバイト)

・高校生が自室にビデオ、ろくなことしないね(って笑ってらっしゃった)

・バイトしたお金で、スキー場で遊び

・勉強はしてたから京大に入って

宇部興産(なんと!実家近い)働きながら博士課程→環境研

 

息子にとっては、

この小学生から高校生の頃

親に内緒でアルバイトのくだりがインパクト大

「好きなこと、ずっとしてても大丈夫だって🎵」に繋がった模様

惜しい、「勉強はできてたから京大に…」のところは聞けてなかったか…!

と思うも、

元気が溢れてきたみたいだった。

 

色々な生物のお話も面白かったのだが、

特に記憶に残ったのは

ヒアリに噛まれたこと。

南米に調査に行った時、

向こうの研究者さんが映える写真撮らせてあげるよと

素手で触っていて「やばくない?」と声かけたら

「大丈夫大丈夫。慣れてるから」って言ったのに

「いて〜!!!!」って

腕をブンブンしたから、五箇さんにヒアリが飛んできた!!

ふざけんなっ(爆笑)

 

カエルツボカビって日本に運ばれて来たんじゃね?

と思って遺伝解析したらなんと日本から海外に広がったんじゃね?

とわかってきたこと

侵入生物データベース ―外来種/移入種/帰化動植物情報のポータルサイト―

 

・コロナが流行って、人の動きを制限したら

環境も整ってきたetc

 

生物多様性から話は広がって

生き物のつながり

世界に無駄な命はない

LGBTに関する国会議員の発言と生産性…

生物の多様性を本当に理解していたら

生産性とは、子どもを産む、仕事が早くできるとか、そう言うことだけではない。

 

随所にユーモアと優しさが散りばめられていて

分野もお題目も全然違うのに

なんだか、植松努さんの講演を聞いた時と同じような感覚になった。

 

・やりたいことを思う存分やったらいい。

・世界に無駄なことはない

・無駄な命もない。それぞれが大切なんだ。

・私たち人間がなんかしたところで、

まぁ環境問題言うたって、それは人間にとってのものであって

たとえ汚染されて人が住めなくなっても

またそこから新しい命がはじまる。

 

『やりたいことしたらいい。

あなたには、あなただけの価値がある。

そして、あなたの周りも同じようにその価値があるんだ』

あなたの周りには

身近な人だったり

日本人だったり

隣の国の人だったり

地球人だったり

地球に住むすべての動物だったり

生物だったり。

いきもの全てへの愛が詰まっているお話だった。

あったかかった。

 

その優しさを思う存分に浴びて、

私と息子は、温かい気持ちになって今日まで過ごせている。

 

今年はどんな1年を作れるのだろうか。

 

おまけ:

環境大学さんが厳選した?学校の生物部の感想と質問がすごかった。。。

「未来の子どもたちに環境を残せるために私たちができること何がありますか?」

って、君もまだまだ子どもやねん!未来やねん!

そんなん質問をさせてしまう大人(自分)たち、情けないわ……

その他の質問も、

ほんまに中高生かいな?と思うようなものばかりで

本当の生き物好きは違うな…と感心しきり。