あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

名古屋港でスナメリ観察会

 

いた!いたいたいた!!!

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写真とれず、名古屋港水族館の写真で代用。

3月某日、

名古屋港を出発し、名古屋港の中でスナメリを見た。

私は2頭。息子は5回(同じ個体かもしれない)

こんな火力発電所やコンテナクレーンが建ち並ぶ都会の港で!

驚きだ。

 

名古屋港水族館には子どもたちが年パスでお世話になっている。

いってらっしゃ〜い。

と言えば、8時間後くらいに

楽しかった〜🎵と帰宅する定番ルートだ。

 

今回は私も生きたスナメリを見てみたくて

(お亡くなりになったスナメリを砂浜で発見したのは2年前)

一緒に参加。

参加するなら、観測艇に乗りたい!レクチャーだけは物足りない。

1週間前から「雨よ降るな〜、風よ吹くな〜」と祈りを捧げ

無事?!前日に

雨やけど、この調子なら観測艇が出るよ〜のお知らせが来た時は

歓喜した。

 

まず、レクチャー


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(知らんかったけど、スナメリって結構近くで見れるんやな:心の声)

レクチャー内容はこちらが詳しい。

名古屋港のスナメリ調査

いつ?なぜ?どのくらい来ているのかを調べるために

超音波探知機や目視で調査しているよ。

とのこと。

Aタグ(超音波探知)では、スナメリとイルカの波形は異なるから見分けることができるらしい。

夏は少ないのがわかっているのに、いないことを確かめるために

炎天下の中同じように船を出し目視調査をする、

いない海面をずっと見る時がつらい…etc

実際にはどんなふうに見えるのかを動画で練習。

(え?!一瞬見えたけど、ぬらりひょん?!

かスナメリかわかんねぇ!!:心の声)

 

いざ、乗船!


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お船は、ぽーとおぶなごや2

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観測艇?! いやいやいや、この日のために予約された港務艇

船室の座席は気持ちいいし、回転するし

中央には1人一台端末があるし、なんか同時通訳機もある?!

どうやら大臣や国賓も乗って会議ができるお船らしい。

(張り切ってカッパを持ってきたが、

船内からの観察と聞いて落胆していたのも束の間テンションあがる)

 

出発〜!

とともに、窓に張り付いて目を皿のようにするメンバーたち。

しかし、

雨のせいで一方は窓に雨跡がついて観察しにくく

海面もさざなみだって、どれがスナメリなのか波なのかわからない。

いや、全てが波にも見えるし、

全てがスナメリのようにも見える。。。

レクチャー中に、

あれ?と思ったら恥ずかしがらずに「あれ!!」と指差して皆に教えてください。

違ってもいいんです。スナメリだった時に、確信を持つまで待っていたら

その次は潜ってしまうことが多い。

と聞いたが、

あれ?と思うものに声を出したら

常に「あれ」「あれ」「あれ」を連発してしまいそうだ。

(厳選した「あれ」の時に声を出そう。

そう思っていたら、ついぞ、第一声は出せないままでいた…。)

 

船出して30分頃、高速道路の真下を過ぎたあたりで

「あれ!」

「いた!」

「どこに?!どこ?!!」

「あそこあそこ!」

「だから、どこ?」

「そこだって!」

お決まりのようなやりとりとともに

一瞬だけ、スナメリ(に違いない)が見えた!

意外と黒い。

 

しばらくして、また

「いた!いたいた!!」

今度は目の前をぬろっとした背中が見えた。2回!

レクチャー時に

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この写真が5年間でのベストショットと聞いたが、

本当にそうだろう。。。

顔なんて見えない。

しかし、あれは本当にスナメリだった。

(と、みなが思っているはず)

 

スナメリの写真を撮りたいと思っていたが、

撮れるはずもなく、

代わりに

普段は見れない名古屋港の海からのベストショットをお載せする。


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1番新しい火力発電所ポートアイランド

(名古屋港には川がたくさん。

土砂が流れ込むため、取り除かなければ港が浅くなってしまう。

その取り除いた土砂置き場が島になっている。

かなりでかい。)

今回は高潮防波堤をこえて、そのポートアイランドをぐるっと回って

周回してくるコースだった。


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大型クレーンが働く様子(日本で見たのは初めて)

 

最初は皿のようになっていた目も

瞬きしないと乾燥して痛い。

しかも、スタッフさんの話も面白い。

スナメリの呼吸から哺乳類の呼吸から

どうして鯨は深海に潜るの?その時の生理現象は?

調査船の話から羅臼での調査で鯱の観測のお話など。

ついつい、面白くて話していたら、気がついたら後半が終わっていた。

 

結果、私は2頭、

子どもたちは5回は見た!

と大満足。

 

こんなに人工物がいっぱいなのに、海の中は多様性でいっぱいなんだなぁ。

豊かな自然なんだなぁ、と改めて。

 

極端な話

どれだけ環境破壊が進んだとしても

生き物たちは

その場に適応して生きて繁栄していくのだなぁと。

今ある環境問題なんて、

所詮人間にとっての問題で(いや、生物全体ではあるけど、問題と定義したのは人間)

確かに絶滅してしまう種もいるけれど

人が絶滅したとしても

その環境でも生き残る種がいて

多様な生物が新たな環境を作っていくのだと思う。


諸行無常の響きなり…かな


とは言え、

私は自分を育ててくれた自然を愛しているし

子どもたちにも残したい。


工場排水より家庭からの排水の方が今は汚い

と聞けば

やっぱり油は流さないでおこう。

洗剤より石鹸にしようかな。

とあためて思ったり。

海にただようプラごみを見たら

心がチクチクする。

 

ただ ただ

あぁ、こんな人工物の湾内にも生き物がたくさんいるって、生き物の力はすごいなぁと。


教えてくださってありがとうございました。