あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

自由な 学びの その先に(フォイスコーレinデンマーク)

映画 夢みる小学校にでてくる

きのくにの卒業生3人と話をする機会がありました。

5年前

「名古屋の小学校は管理教育だ」と思いこみ

なるべく のびのび

子どもらしく過ごせる理想の学校と思い

きのくに子どもの村学園(長野・和歌山・福井・長崎)や

風越学園(長野)

伊那小学校(長野)

大日向小学校(長野)

本郷小学校(山口)に見学や説明会に行き

あれほど、息子に選んでもらいたかった小学校

 

の卒業生です。

うちも通って欲しかった!!

と思うほどに素敵な若者たちでした♪

そして、そこの卒業生じゃない子もいたけど…

やっぱり、その子たちも素敵な若者でした。

若いって、それだけで宝物なんだなぁ

眩しいなぁ、と感じる私は

やはり、いい具合に年齢を重ねてきているの(だと思いたい)です。

 

***************

 

3ヶ月ほど前に

若者向けにデンマークのフォイスコーレ

のお話をしてきました。

 

友人のお子さんを含む高校生や大学生とその保護者さん

クローズドの会だったのですが

私にも、

「今に活かせられることは何か」

改めて見つめ直すいいきっかけになりました。

 

フォイスコーレについては

こちらを見てもらうと、よくまとまっています。

私が通ったのは2009年。

燃え尽き症候群で力つき、

仕事を辞め、

ぼ〜っとし

友人の結婚式に参加しまくり、

散々何もない自分に落ち込んだ後

あれ?しなきゃいけないことが何もないなら

今までしたかったことしてみたらいいじゃん?

と開き直って

いろんなことをしてみたうちの1つが

デンマークへのワーキングホリデーでした。

当時、

・ワーホリ参加始まって1年

・日本人が少ないに違いない

COP10が開催される

・COOP発祥の地

で、デンマークを選び

 

しかし、いきなり暮らすのは不安

&

ボーッと過ごしたい

&

でも、学んでもみたい

と最初の3、4ヶ月をフォイスコーレで過ごすことにしました。

(もちろん、"教育"に関心があったので

"学ぶ方法を学んで見たい"気持ちもありました)

いうなれば、

人生の ギャップイヤー

ざっくり言うとただの放浪(苦笑)

の最初の数ヶ月。

 

選んだのはこちら

英語で学べる

フォイスコーレ


f:id:rika-hongo:20221031024906j:image

f:id:rika-hongo:20221031024954p:image

 

手芸のフォイスコーレにもめっちゃ惹かれたんだけど、

授業が全部デンマーク語ってハードル高くて。

 

本当はこのお話会

もうお2人ゲストがいたのです。

デンマークでスポーツのフォイスコーレに通った若者(国費留学)

30年くらい前?フィンランドのアウトドア(犬ぞりとか)のコースに通った方

のお話も前回聞けて

それがとっても素敵で♪

もう一度その方たちのお話が聞けるぞ♪

と思っていた私は、

各々の都合で、スピーカーが私1人になったと聞いて

残念だし、申し訳ないし。

知ってること全てを伝えよう、と思ったら話が長くなりすぎて。

どんなことを得たのか…

話せていなかった気がします。

行って、何かを得られたのか?といえば

大したことはないんだけど…

人生のギャップイヤーを思う存分楽しんだな(何もしないのも含めて)と思います。

30になるまで多分「日本の普通」のレールを歩いてきて

"何かをしている"のが当たり前。

例えば、学生、バイト、仕事。

なんでもない自分になることが怖くて

(いや、そもそも、何もしていなくても自分なんだけど)

常に、どこかに所属していないと安心できないと思っていた気がします。

 

プータローになった時の晴れ晴れさよ!!

ちなみに、帰国してからも数ヶ月はフリーター

andしたいことしかしていなかった(いや、当時の派遣村、仕事のなさよ)ので

とても身軽だったなぁ、と。

そう思うと結婚は、安心(する人が大半なの?)と

しなきゃいけないこと(が増えたと感じる時点で向いてなかったかも)のバランスが難しい〜。

結婚すると自由がなくなったと感じるのは、向いてないからなんでしょか…。

 

そんなことは話してないけど(ただの呟き↑)

当時の学校での1日や、人口構成、授業の様子など


f:id:rika-hongo:20221031025027p:image

f:id:rika-hongo:20221031025032p:image

f:id:rika-hongo:20221031025038p:image

一通り話した後で、質問がありました。

「とってもやる気のある人と、やる気のない人の間で

ギャップはないの?

学ぶ気があっても、周りがやる気のない人たちばかりだったら?」

(きのくにでは、自発的な学びをしてきたのに

日本の大学では、受け身の同級生がほとんど。

想像していた学びと異なる…背景あり)

と聞かれて

ん〜〜〜そんなにやる気のない人が多くてつまらない授業だった記憶がない。

確かに、学ぶぞ!って人(留学生に多し)

大学入るにも学びたい分野ないし

かといって働きたいわけでもないし

とりあえず、ギャップイヤーみたいな?人もいたけど。

 

むしろ、

先生、準備してないじゃん。

やる気ないな〜〜、と思ったことや

え?そんな丸投げでええの??ってびっくりしたことのが多くて。

だから、参加した生徒で授業を作ってる感じ。

としか返答できなかったのですが、

 

よくよく思い出してみたら

「正解のある、答えのある問いがほとんどなかった」んですよね。

しっかり調べてきて、どう考える答える人もいたし

全く調べてこないけど、人の意見を聞いて

そこから自分の意見を言う人もいて

知識がなければ答えられない訳ではなくて。

自分ならどう感じる?どうする?

相手の意見を聞いてどう思う?

そんな問いばかりだったように思います。

やる気はなくても(苦笑)、

やはり、自分の考えを持たない(発表しない)人はいないので

やる気ない人が多くてつまらない授業

は少なかったのだと思います。

そこに参加した人たちで作る授業だから、

その時々によると思うのですが。

 

授業に出るのも出ないのも

どんなふうに取り組むのかも

過ごすのかも

"何をするのも、しないのも自分次第"

な人生の学校だったのかな〜と思います。

 

これは、この学校だからじゃなくて

デンマークのフォイスコーレ自体がそんな感じ?

そして、

思えば、自分の人生もそんなもんだよね?

学校って名前はついてるけど

そもそも、スクール、スコーレの語源は「余暇」

("学問や芸術に専念し、幸福を実現するための自由で満ち足りた時間”という意味らしい)

はるか昔の哲学者(数学者だったり科学者だったりしたギリシア時代)は

労働階級ではないニートだったそうじゃないか。

人生の学びの時間という超無駄なゆとりある時間を持てた人たちが

スコーレを楽しみ、発展させてきたのだ、きっと。。。

だから、詰め込むことなく、

むしろ、暇さを楽しむくらいがちょうどいいのかもしれない…。

 

おっと、話がそれました。

 

フォイスコーレはゆとりある時間なだけであったか?と言うと

人生で、こんな時間が持てたことも

学ぶって、知識を得るのではなくて

今ある知識から、対話を通じて新しい考えに出会うこと

新たな視点を得ることなんだな〜と感じることができた貴重な体験だったと思います。

(新しい知識や技術を得ることが学びだと思っていたから)

 

もちろん、講師陣の背景も色々で

・国連退職したイギリス人

劇団四季のプリンスみたいな歌のプロのデンマーク

・WHOでフォトグラファー&スウェーデンでラジオ番組作ってるシングルマザー

・ガーナのレゴン大学で教鞭取りながら、地元に図書館を私費で作ろうとしてるガーナ人

・フィリピンの政治が不安定な時代投獄も経験した活動家だった人

・芸術家のスペイン人

・旅と運動大好きカナダ人

・フランス人(の先生とはあんまり話したことなくて背景知らず)

デンマークの芸術と文化を愛するデンマーク

 

生徒も色々で

私は初めてガンビアという国を知ったし

ネパールの国営テレビの技術者にも初めてあったし

17歳のデンマークの若者たちや

58歳のチェコのおじいちゃんと話すのも面白かったし

だからこそ、新しい知識の吸収はなくとも(あったけど)

いろんな視点を知ることができて、楽しかったのだと思います。

 

そういう意味では、ごちゃ混ぜ感が好きで。

無理にまとめなくても、ま、いっかと思えるようになったのも

大きな収穫だったかもしれません。

 

そう、このブログのように(笑)

まとまっていないけど…

ま、いっか!って。

 

これが学びたい!と思っているなら

それが学べるところへ行くといいけど…

フォイスコーレって、

これといった何かを学びたい!教えてもらいたい!気持ちで行くと

つまらないかもしれません。

「正解のある、答えのある問いがほとんどない」

つまり世界にはたった一つの正解があることの方が方が少ない。

だからこそ

「その場にいる人たちで学び合う」

けど、そこが面白そう、と感じるならば行ってみる価値はあるかもです。

 

そんな終わり方で…

(お話会の時は、こんなにうまく纏まってもいなかった)

 

なんと!

私だけの話じゃないけど

どうやら若者数人、フォイスコーレに行ってみるらしいです。

あ〜!!楽しそうだな!!

 

私も、もう一度とりたい、ギャップイヤー (一句)

いや、学校に行ってないと働いていないと不安って

そんなことないで?

レールなんてほんまはないんやで?

中学や高校でた後、放浪してもええんやで?

そんな時間を自分にあげたかったわ〜。

社会人になってからだったけど、とったの。

 

むしろ、息子には

早くから働いて欲しいんだけど…

温室育ちのせいか?

大学に行ったら〜 って。

いや、行かんでええよ。

行きたくなった時に行けばいいけど。

それより、働いて、世界を回ってきたらええよ。

と呟いたら

いや、俺、外国怖い。英語話せんもん。

話せなくていい。(だってずっと日本だから)日本が好き。

って。

お〜い!

お〜い!!!

数年したらバックパック担いで夏休みに回ってみたいんだけど?

(本当は子育てが終わってからのつもりだったけど

意外と子連れでもいけるんちゃう?と。)

 

今度は、きのくにの中高生や

帰国したお兄ちゃんやお姉ちゃんたちに

息子にお話、してもらいたいです♪

 

いろんな世界や学びがあることを。