危ないからやめなさいっ
子どもが公園で遊んでいると、どこかからか聞こえて来る声。
そうよね〜…
“危ない” は誰が判断して、どこで学ぶんだろう?
息子が入園した時、
裸足で校庭を走り回っていた息子に主任が
危ないから、靴はこう
→
息子:どうして?
→
尖った石とか枝とか落ちてちゃいけないから
→
息子:拾えばいいんだよ
→
もし落ちて、怪我したら?
→
息子:絆創膏貼ればいいんだよ
本当にそうだなぁと思いながら…
園長のひとこと。
外で遊びたい人は、それができる場所(幼稚園)へ行けば良い。ここにはここのルールがある。何より全て裸足が良いわけではない。他の保護者も小さな怪我して学べば良いという人ばかりではない。
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話変わって
ガーナ
ガーナ滞在中は面白いことがたくさんで♪いつか書きたいな、と思いつつ
本日は危ないっと思った瞬間のお話
ガーナの首都はアクラ、レゴン大学から、教授の故郷へタクシーを乗り継いで行くことになった。
貧乏バックパッカーだったからか?
私と同じく一緒に旅した潤ちゃんもローカルを見たいと熱望したからか?
超ローカルな旅ができていたと思う。現地の葬式とか、動物園とか、作ろうとしてる図書館?とか、奴隷の港とか、国立公園とか、一応観光地も回ったけどね。(これはまた後で)
へいっタクシー!!
アジアやアフリカに旅をしたことのある皆さんならご存知の光景
車からあふれる人たち
乗車定員なんてどこの話だろう・・?
一応ホワイト(ヨーロッパじゃイエローに分類される私たちも、ここではホワイトになる不思議)で女の子だから・・・と一応後部の真ん中を案内される。
せまっ
なんていってはだめだ、例え後部座席に大人4人が座ろうとも。さらに足だけで両端2人が乗っかっていても。片足で乗ってる人に失礼だろ?(笑)
さてそんなこんなで、ガーナ南部縦断中に沢山のタクシーに乗りました。
こんな車はざらにある。(2008)
で、たまたま私が助手席に乗った時のこと
ふふ~ん♪
と気持ちよさそうに運転している運転手さんのメーターを何気に見てみたら
速度0
ゼロ??
外を見る
景色は動いている
走っる。走ってますよ、結構速い速度で!
「ねぇ、ねぇ、ちょっと。この車壊れてない?メーター動いてないよ?」
「ん?ああ、問題ない!メーターが動いてないだけ、走ってる」
あ、そっか。走ってればいいのね♪
それまで、ドアが壊れていても、後ろが吹っ飛んでいてもがんがん走る沢山のトヨタ車を見て
「世界のトヨタだな~、強いわ~」
と思っていたので、私もスルー。
と、次の町で人をおろしたり乗せたりして発車して数分
?!?!?!?!
見、見てしまったんですよ!!
ハンドルがスポッと取れているのを!!
?!?!?!?!?!
え?見間違いかな?と再度注目
ハ、ハンドルがガムテープで止めてある・・・・・・
けど、取れてる・・・。
こえ~、こえ~、むっちゃこえ~~
この人に、この車に命を預けていていいんだろうか・・・?
・・・・・・・・・
否っ
・・・・・・・・・
「あ、あの~、そのハンドル壊れているよね・・・?取れてるよね???」
恐る恐る効く私
「ああ?これ?ノープロブレム!!ほら動く!」
スポッと、とってにっこり笑顔♪
ぎゃ~!!い、今すぐそのハンドルをさして!挿して!!戻して!!!
わ、分かった・・・壊れてない!
ゼーハーゼーハー
こ、これはやばい・・・。
ガーナについて、危険を初めて感じたぞ。
しかし、今この何もない次の町まで何時間もかかる道端でおろしてもらうのも不安だ。
運よく次のタクシーが見つかっても、そのタクシーのハンドルが外れない確証なんてないのだ。
・・・・・・・・・・・
☆キリカエスイッチ☆
・・・・・・・・・・・
このお兄さんは、何事もないようにハンドルを抜いたぞ?
ってことはこの事実を知っていて
日頃から運転しているに違いない。
そう、この車に慣れたプロだ!プロに違いない!!
外を見よう、ほら、このみたこともない景色を!
・・・・・・・・・・・・
今ここで、こうして書いていることができるってことは、
あのお兄さんはやっぱりプロだったんだな~(笑)
この時、私は今までの私の常識を覆されたのです。
壊れているかどうかは、問題ではない。
欲しい機能が使えるかどうか・・・。
そう彼らにとって問題は 「車の機能の一部が壊れていること」ではなくて
「走ることができなくなった」時に起こるのだ!
「壊れてる」の定義って、人それぞれ、国それぞれなのね・・・
危ないか危なくないかも人それぞれなのね・・・
○○○って思うか思わないかは、それぞれなのね・・・
ガーナではないけれど旅行をしていて、はっとしたことがいくつかあるけれど・・・
時間を守る&守らない(状況が変わるのが当たり前)
約束を守る&守らない(時間が流れているのが当たり前)
お礼を言う&言わない(助けるのが当たり前)etc
人生の中で大きなカルチャーショックを3つあげるとしたらそのうちの一つに気がついた出来事でした。
無事に過ごすことができて、新しい発見を沢山くれたガーナと、
友達にありがとう。
今私が車を買うとしたら、何億ともっていたとしても、多分中古車でええんちゃう?走るやん。と言いそう。
そう、今の私に必要なのは、走る という機能だけ。
あー身軽!
お葬式に参列したり、学校を訪ねたり、一緒にご飯を作ったりした話はまた今度♪