あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

富山湾 ヨットクルーズ

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向こうに立山北アルプスが見える。

立山をのぞむ富山湾の風は心地良い。

市内の暑さが嘘のようだ。


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ゆったりとした潮風に吹かれていると、

ちょっとしたモヤモヤや自分の悩みなんて

ちっさなものだなと思えてきて

「ああ、私たちは自然の中で生かされているんだな」

それだけで十分だなと思えてくる。

それだけで充分だ。

 

 

充分だったのに(笑)

「海水浴するなら水着があるといいかも」

のお知らせに、

「海で泳ごっか〜♪」

と、水着を装着して乗船していた。

「ロープ縛りますね」

「お父さんかお母さんから海にどうぞ」

に、

「ん?ああ、いざという時のためにね。慎重だな」

と思いながら夫がジャボン♪

「うわっ!流される〜〜〜〜〜〜ぅぅぅ。やばいっ泳げない〜〜〜」

え?またまた大袈裟な…

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ついで、私もジャボン

「うわっ!流される〜〜〜〜〜〜ぅぅぅ。やばいっ泳げない〜〜〜」

リピート

 

海に浸かった瞬間、すごい勢いで、流された。(爆)

『いる、絶対。

そのロープは命綱。』

一瞬で標語が脳内を駆け巡った。

 

今まで感じたことのないほどの流れの中にジャボンと落ちるのだ。

ナガシマスパーランドの流れるプールどころじゃない。

あいつ(流れるプール)はかなり手加減してくれているし

どのみち同じ場所に戻ってくる。

ここ、どこまでも流れることができる海洋…

何も準備もなく落ちてしまったら恐怖以外の何物でもない。

運命の女神みたいに秒で見えなくなって…終わりやん…

 

けれど、不思議なもので

命綱があるだけで、恐怖はレジャーへと変わる。

言ってしまえば、運命の女神と共に走り去る感じ(笑)

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「きゃ〜〜流される〜〜〜〜〜〜ぅぅぅ♪」

思う存分流されて…

ロープを伝って戻ってくる。

泳いで戻りたいけれど…抵抗が大きすぎて泳げない。

そうか!だから海で泳ぐ じゃなくて 海水浴 だったのか!

浸ってるだけだもん。

 

『浸かって、流される』

散々遊んで、ヨットに戻ろうとしたら

これまた流れが早すぎて、ハシゴに足の裏が掛からない(苦笑)

けれど「自分でちゃんと上がるんだよ」

と声をかけてもらって、息子

「膝をかけてからハシゴをのぼる」を

「自分で考えて登れたよ〜!!」

と嬉しそう。


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こんな、海で流される体験は、半世紀弱生きて

初めて体験した。

 

潮流って、人間の力じゃ逆らえない。

命綱って大切。

当たり前だけど、実感。

 

 

そして〜〜

運転もさせてもらったよ♪


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やっぱりヨットは、知力体力ともに必要なレジャースポーツだと思った。

風向を読んで、瞬時に判断して、素早く動く。

・・・・・

できない…

 

ので、安定した風の時に舵だけちょこっと♪


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帰港した時は

これまたヨットを陸にあげるのも(ヨットの中で)体験。


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転覆しないための錘(腹びれみたいなやつ)もしっかり見届けて

片付けのお手伝いをさせてもらった。


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息子に

「今回の旅行で何が1番印象に残った?」

と聞いたら、ソッコーで

「ヨット!」

 

「何が1番楽しかった?」

「ヨット!流されたのが1番楽しかった!」

 

え?メインは山でしたけど…

山一つも出てこないじゃないか…

 

かく言う私も、1番印象に残ったのは山だけど

1番楽しかったのは息子と同じく

ヨット。

潮流に乗って流されたのが1番楽しかった。

 

************

 

景色は全く違うけれど

セーリングと山登りは似ている。

大きな海の中で、ポツンとした自分を俯瞰すると

ああ、私たちは自然の中で生かされていて

その自然の美しさを、少しお裾分けしてもらっているんだな、と。

私はエンジンのついているボートよりもヨットが好きなんだけど(と今回感じた)

それはきっと、

ポツンとその大きな自然の中にいるのを感じられるからだと思う。

ちっぽけな自分を感じるとともに

守られている自分、生かされている自分を。

また、明日からも頑張れる気がした。

 

 

 

きっかけは

昨年、1人で八ヶ岳の東西天狗と硫黄岳に登っていた時に

現地集合で山登りを楽しんでいらっしゃる御仁と知り合った。

2人とも、山登りにももちろん詳しいが

人生観?とでも言うのか

すれ違う人への配慮や、

お仕事をされていた時の様子や

ご家族とのやりとりの節々に出てくる考え方も素敵で

こんなふうに年齢を重ねても自分の力で(過信はせず)

自然を楽しむスタイルでいたいなと感じた。

写真を撮りあったついでに、ラインも交換していた。

下山する時(正確には、それぞれがぞれぞれの体力に見合ったところでそれぞれに下山)

「富山においでの際は、富山湾を案内しますよ。お声かけてくださいね」

と貰った社交辞令をそのままに素直に受け取り(笑)

連絡をした。

 

我ながら、なんとズーズーしい。。。

いや、本当は2人のうち

お1人がなんと、うちの近所で!

八ヶ岳に子どもと登るにはどんな山で練習がいいか?を相談しているうちに

立山もおすすめだよ〜と聞き

じゃ、ご一緒にどうですか?現地でまた会えますよ♪

狭いけれど、うちの車にどうぞどうぞ〜

的に計画したのだが、

我が家の近くにお住まいの御仁は

私と違って、運転は苦ではないらしく、お車も

がっつりジープ!!!で、秋に登山予定とのこと。

アドバイスをいただけるだけいただき、

そう、社交辞令をそのまま受け取り…

 

上記、忘れられない1日となったのである。

 

こんなに素敵な方達と出会えて、幸せだなと思う。

人生、半世紀弱。

世の中は、本当に優しい人たちがたくさんいるなと思う。

その優しさを、私も息子も受け取って、

家族や、周りの人たちや、社会に返していけたらいいなと思う。

いつになるかわからんけど。

 

まずは、

息子に、

優しい大人もいるんだよ〜〜っ

親切な大人たくさんだね〜っ

て伝わるといいな、と思う。

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ありがとう

だけじゃ足りないけれど…

 

ありがとう。