あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

学校、休みたい。そう言われたら?

「今日休みたいな〜。」

朝起きたら、第一声が

休みたい宣言。

 

そうか〜、雨だしね。

休みたいんか〜。

(いいとも悪いとも言わない。

だって、休みたい気持ちは本物

休まれたらちょっと困る:仕事に行きたい:のは私の気持ち)

最近はとりあえず、

提案や判断する前に、

息子の気持ちを聞いている。

今日は寝起き第一声が休みたい宣言だったため、

お布団でゴロゴロしながら話していた。

 

分かる分かる、その気持ち。

ママも行きたくない時あるもん。

つまんないんか〜。

あれ?

授業楽しくないの?

「今日は図工ないもん。体育も雨だから体育館だし。」

そう、小学4年の息子は

図工と外での体育と放課時間のドッジボールと給食を目当てに学校に行っている。

最近は部活も始まって、それが楽しいようだ。

「座ってるだけの授業はつまんないんだよね〜」

そう、息子は…そこそこ凸凹だ。

(まぁどんな人でも大なり小なり凸凹だと思うんだけど)

 

「ほな、歩きながら参加してたら?(落ち着くやん)」

と言いかけて

 「つまんないのはどんな授業?」

リサーチしてみることにした。

ちなみに、楽しい気持ちを思い出して欲しくて

この質問の前に楽しいのは何?と聞いたら

図工と放課と給食と返ってきた (笑)

1年の頃から変わらない。

 

「国語と算数がつまんない」

基本やないか〜い!!!

なんでやねん!

 

「つまんないのはね、そのまま座ってなきゃいけない時」

あ〜〜、来たか。。。

学校での学びが発見の毎日だったら

楽しいだろうなぁ、と。

字は読めるようになったら絵本を聞くときに想像?創造?力が半減する気がしてあえて教えず

(だから実は字面は読めても内容が読めないらしいと気づいたのも遅かった)

漢字も初めて教室で知るくらいにして

図鑑は大好きだけど、

知識を詰め込むより、原体験を優先してきた(つもり)。

実際、漢字はよく間違ってるし、時々鏡文字だし、気持ちを表す文章も苦手だ。

算数でもなんでも文章題が苦手に見える。

分からん〜!とすぐ言う。

が、読んでもらうと

簡単じゃん!て。

 

多分、分かったつもりになってるだけのような…

「国語の漢字も、新しく習うでしょ?」

「先生の出すクイズは楽しいけど、書く練習は嫌い。」

「そっか〜、練習嫌いなんか。。。」

 

確かになー、私も嫌いやったわ。

どうしたら楽しくなるかな?

 

「クイズもっと増やすとか?」

 

「お、いいねぇ。

…クイズ、自分も出してみたら?」

「え?鯱とか鯨とか鮪とか?」→偏りすぎやろ 苦笑

「そうそう。一緒にクイズ出したり作ったりも楽しいよ

ヒントに絵とか描いてさ。クイズ係なんでしょ?」

 

そんなやりとりの後に

 

「算数が一番つまんない。分かってるのに、そのまま座ってるの」

確かに〜〜。

私は小5の分数の割り算で躓くまで

(割り算て名前なのに掛けるのに納得がいかなかった。

納得いかないことを、なぜしなければならないのか、

それも納得いかなくて、分からないと言っていたら

まる1日、6年生や教頭校長までが教えにきてくれて

自分が本当に馬鹿なんだと思えたら泣けてきた)

それまでは

教科書の内容が簡単すぎて、算数が得意だと思っていた。

「そういえば、ママも算数簡単すぎて、さくさく教科書終わっちゃった気がするよ〜」

「え?終わったら何してたん?絵とか描いてたん?」

「ああ、眉毛をとって絵を作ってたりしたけど…(そして眉毛がなくなってマロになった)

いや、学年1人だったから、得意なところはどんどん飛ばして

多分夏休みくらいには終わってた気がする。。。

で、特別な問題出してもらったり、

複式だったから、上の学年の算数一緒に解いたりしてた。」

 

「え??じゃあ、次の年はもっと早くおわちゃう?」

「ん〜、次の年は下の子と同じ教室だから

今度はわからない子に教えてあげてたよ。

ママは、算数得意だったから算数苦手な子に教えてあげて、

体育苦手だったから、体育教えてもらってた。

一輪車の乗り方とか、逆上がりとか。すごい子は大車輪とかしてたんよね〜」

(私の記憶では、3、4年で5人の複式学級なのに2人が大車輪していた。

すごくない?!?

初めてみた時はびっくりした。

もちろん私は、逆上がり止まり 苦笑)

ここで大車輪の説明→伝わらず…

「分かるときは、教えて、わからない時は教えてもらったらええんじゃない?

友達と。」

「授業中だよ?喋ったり、歩いたりしちゃいけないんだよ。

問題おわって、自由帳に絵とか描いていいならいいのに、そんな時もあるけど」

「そっか〜、」

色々と小学4年も思うことはあるんだなぁ。

 

少しずつ、

「分かっていてもすぐ答えを言わない」ルールにも気がついて

(そのルール、ほんまいらんと思うけど、私も強いてしまう時あり。

ほら、あの犯人知ってるけど、ネタバレしないように言わないかんじ。

でもさ、

答えが大切なんじゃなくて、

その答え?に至るまでを協力したり

答えを利用して新しい問題作るとか

そんな授業ができたらいいな〜と思う…)

 

分かってるのに、黙って座っている時間。

問いの意味が分からないのに、座ってる時間。

やっぱりつまらないんか…

まぁ、私もだまって一つところに座ってなかったから、

気持ちもわかるんだよね〜。

田舎だったから

かなり自由度高く

いろんなことをさせてもらってて、

小学校は大好きだった。

友達と遊ぶのも好きだけど、

いっぱい発見があったから。

ウサギや鶏、犬や牛

いろんな生き物を飼っていて

何をしてもいい場所や道具が

そこここにあって。

あの楽しさを息子にもあげたかったな。

 

「田舎の小学校行ったら、分かるところどんどん飛ばせるよ?

街でも、小学校4年でもわかる子は中学校の問題解く学校もあるよ。

前に君も好きだって言ったプロジェクト中心の学校もあるよ。

行ってみたい?」

と聞いてみた。

 

「え〜〜

ん〜〜〜、それはいいわ。

今の学校がいい。友達おるもん。」

「あ!7時だ!行く準備しなきゃ!!」

サクッと起きて、準備して学校に行った。

 

きっと、聞くだけで満足したんじゃないかと思ったけど

本当に、「座ってるだけがつまらない」が大きいなら

他の道もあるのか?と。

一瞬よぎって聞いてしまった。

 

毎日、まぁ、だいたい楽しそう。

知識や発見の学びが

と言うより、

担任が好きで、友達が好きで。

遊ぶのが。

今はもう、知識はどこでも手に入るから

やっぱり、友達と遊ぶ中で

協力したり、ぶつかったり、工夫したり、

いろんなことにチャレンジできたらいいなと思う。

1人じゃできない経験を友達として

そして、周りの人のありがたさにも気がついていけたらいい。

 

そう思っているとともに

やっぱり、学ぶことは楽しい!!

とも思ってほしい。

知っていても発言しない空気を読む力じゃなくて

知らないことを知りたくなるような

不可能を可能に変えたくなるような

未知への好奇心が湧き出るような

答えのない問いに立ち向かえるような

そんな力がつくといいなと思う。

 

日本の公教育を批判してるんじゃない。

どうしたら、そんな力がつくだろう。

できることは何だろう。

両親の背中を見せてもさほど影響はなさそうなので

(影響していてこれなのか?!?!苦笑)

いろんな大人にもあってほしい。

働く大人、かっこいい人にもたくさん出会って

学ぶ楽しさを知っていってくれたらいいなと思う。

 

次、

学校休みたい、って言われたら

社会見学に行こっかな。

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