あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

3.11  絵本とともに

通勤中の車

NHKの番組中

震災当時 園児の息子さんを津波で亡くされたお母さんの言葉が響いた。

「10年は長かったか…と言われれば

1日1日を過ごすのに精一杯。

息子に早く会いたいと思う気持ちもあれば

息子のことを思い出せるのは私だ、とも。

なんとか1日1日を過ごして、それが続いて10年になった」

お母さんは、一人で息子さんを育てていた。

10年前にあげたチョコレート

「大切に食べるね」と言って

ちょっとずつ食べていたチョコレートが今も

ある。

 

 

涙で、運転ができなくなって

車を止めた。

 

 

今ある日常が

突然、根こそぎ

剥ぎ取られて……

 

想像し尽くせない。

 

************************

 

9月1日と3月11日は

5年前(息子3歳?)くらいから

我が家の防災デー

昨年1年は

コロナでバタバタしていたこともあり

何もしていなかったけど

今年はまた、1日電気を使わないで過ごしてみた(午後から)

地震が来た時、初めて電気やガスが止まったら、

びっくりするでしょう?

練習みたいなもんや

今日はキャンプデーやで」

と始めたこの防災デー

・日頃どれだけ電気を使っているか

・どれだけ水を使っているか

を実感するとともに

・ローリングストックの見直し(水が足りなかった)

・調理器具や懐中電灯置き場の再確認

にもなりました。

 

今年は「テレビが見たい!」「YouTube が見たい!」

と言い出したので、

もうちちどきっかけを伝え、

ママはいざという時の練習も大切だと思うけれど

君が本当に必要ないと思うなら、辞めよう

と伝えました。

 

考えている間?

最近、また電車ブームが来たので絵本を読みました。

確か、初めて地震のことを伝えたのも、

この本からだったと思います。

 

いざというときのために

練習したいんだけどいいかな?

と聞いたら

「まぁ、ママがしたいならいいよ」と。

 

キッチンが暗くなるのが早くて

早めの晩御飯

息子リクエストの

ノンカップ

ノンカップ麺のトーエー食品

こちらはローリングストックとして保存しているのですが

オットの夜食になっている事も多々。

 

食べ終わってみると

外が意外と明るくて

「3月なら、寒くなかったら

外で晩御飯もいいね」

お湯を沸かせるカセットコンロはもっと出しやすい場所がいいね

などなど。

明るくなってきた夕方に外を散歩しながら

こんな普通の毎日がありがたいなぁと。

 

お風呂に入るのも

ベッドで読む絵本も

充電式ランタンと懐中電灯で。

 

我が家の懐中電灯はこちら

虫取り用にかなり明るい

 

ランタン

こちらも明る…すぎるかも…

 

寝る前に

生き物好きな息子に夜はこちら

おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで

おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで

 

人は食べ物を選べたけど

野生動物は選べない。

 

おじいさんはどうして汚染されているであろう

その土地に今も住み続けているのか

 

 

「ねぇ、名古屋も汚染されたの?」

「名古屋にも地震がくるの?」

怖がらせたいわけじゃないけど

 

「準備」を伝えるのは難しいですね。

キャンプごっこだよ〜

くらいがちょうど良かったのかもしれません。

 

電気を使わないので、

家に入ると薄暗く

あっという間に眠りに落ちました。

日頃どれだけお日様と暮らしていないのか…

 

 

************************

 

ちゃちい準備を正しながら

布団にくるまり

息子の寝顔に頬擦りした。

 

昼間の親子を想うと

また泣けた。

 

そんなこと、他人に言われても何にも変わらないかもしれないけど

やっぱり息子さんは

お母さんに元気ですごしてほしいと想っていると思う。

 

生きていてくれてありがとう。