あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

ガーナのレゴンででキャドバリー(イギリス資本)を食す…

今週のお題「チョコレート」らしい

 

今年はまだ息子と一緒に作っていないので

今日は昔話を一つ。

あれは12年前、

初めてガーナはアクラの北東レゴンに滞在していた時のことだ。

日中、知人の車で街中に出て、渋滞にハマった時など

前や後ろや横から

人がワラワラと近づいてきた。

なんだろうと見てみると

手に手に、歯ブラシ、カバン、電池、チョコ、世界地図などを持っている。

「ねぇねぇ、これいいよ。買って〜!」

そう、日用品や食品などを渋滞中の車の運転手に向けて販売していたのだ。

ん?

歯ブラシやカバンや世界地図…?!?!

歯ブラシは、まぁ…突然必要になることもあるかもしれないが

カバンは、あそこのでっかいデパートで買えるのでは?!

(12年前でも、ガーナの首都には大きなデパートがあった。

遠目に見ても、キラキラしていて電気もピカピカついていた。

一体、このド派手なデパートに買い物に来れる人はどんな人なんだろう?

同じくアクラ州のレゴン大学(ガーナ大学)の職員寮(戸建て)には電気は来ていたが

水シャワー、ガスも下水もなかった。

当時は食堂もなくて、学内の屋台みたいなところで肉や魚の燻製のようなものを売っていた。

間違っても、“皆が貧しい暮らし“では全くなく、

インフラが整っていないだけ。

上下水が整っていない地域が多い中、あんなにキラキラした場所もあるんだなぁと。

そして、貧富の差が激しいだけ。

 

この辺りは1人で歩いてはいけないよ

と言われた地区に知人の親戚を尋ねに行った時は

家のデカさと有刺鉄線の張り巡らされた壁にびっくりした。

後から、その家も大きい方ではないことも知った。

あるところにはあって、ないところにはない。

ちなみに知人は、清貧という言葉が似合うくらい質素な暮らしをしていた。

給与を出身の地域の図書館作りに当てたり、トーゴからの甥の面倒を見たり。

そういえば、彼らはどうしているんだろう…)

 

両手いっぱいに広げられ土埃にまみれ、

端が切れている世界地図は…買う人がいるのだろうか…?

それとも、それを売らないと生活していけないような暮らしなんだろうか…

(これも後から知るが、生活していけないから道で販売しているわけでもなかった)

土埃のない車内にいることがなんとなく申し訳ない…

何か必要なものはないだろうか…そんな気持ちになりかけたところ

チョコレートが目についた。

 

「チョコレート!

ガーナといえばチョコレートだよね」

 

と言った私の声が聞こえた友人は、

車から降りて、

チョコレートを買ってきてくれた。

「残念ながら、ガーナ産のメーカーが一つもなかった」

「カカオはガーナ産のはずなんだ。生産量は多いはずなんだ。

でも、どれも、made in NZ だ。作る技術(工場と言っていたかもしれない)がない」

 

そう、その後も

ローカルスーパーや道の駅みたいなところ

最後にはあのキラキラしたデパートも覗いてみたけれど

たった20日間の滞在では

Made In Ghana

のチョコレートに出会えることはなかった。

チョコレートを食べているガーナ人にも出会わなかった。

(高いもんね。ミネラルウォーターの6、7倍した気がする)

知人がくれた土埃がかかったパッケージのそのチョコレートは

口に含んだ時に、溶けにくく、

常夏の国で、チョコレートを作って保存しておくのは確かに難しそうだなと感じた。

発展途上国でのカカオの生産といえば、児童労働を想像していたが

私の滞在地域が、レゴンとアクラ、クマシ、タクラと南部だけだったせいか

恵まれた地域しか見えなかったのか

道々、ダラダラと道端で過ごす(寝る)男性陣はよく見かけたが

働かされている子どもには、出会わなかった。

出会った子どもはキラキラと、

コロコロとよく笑う子たちだった。

(一転、トーゴに入ると子どもの顔が暗かった)

暖かい地域で過ごすと、

極論、

育てなくても食べ物は育つし、魚も取れるし、

働かなくても、

この人たち(道で寝たり、ゲームをしてる男たち)は食っていけてるのかもしれない…。

世界どこを見ても、お母ちゃんはよく働いている。

 

そんなことを思い出しながら、

ガーナとチョコレートについて検索したら、

こんな記事を発見。

国連開発計画の支援を受けて、

キャドバリーカカオプロジェクト開始

http://undp.try-test.com/private_sector/pdf/CadburyCocoa_Japanese_110408.pdf

まさに、2009年、どこを見てもガーナ国内のチョコレートはキャドバリーが占めていた。

 

 

いやいや、支援言うてもほな、現地に生産拠点とか〜

とさらに調べたら…こんなチョコが!

 

独立した年「57」をかざしたmade in Ghana のチョコレート

女性2人が立ち上げたブランドだそうです

自力で成長発展していく国づくり、アフリカの土台作りを、

モノカルチャー経済(※)から脱却し製造業に貢献することで支えたいと考えています。

 

 

おおう!

かっこいい!!

ガーナで社会教育に携わっていた知人曰く

「地方の女性にこそ、学ぶチャンスを。」

え?なぜ女性?

「女性の方が勤勉で先のことが考えられる」

「私は間違って、ここにいる 笑」

(友人は男性)

 

みんな元気かな。

もう、顔しか思い出せない。。。

 

さて、原産国オランダと書いてあるカカオパウダー

(の真の産地はどこだろう…)

を使って、息子とチョコを作りますか🍫