2日目は、中高生指導者研修。
開始時間を1時間勘違いしていて・・・1時間遅刻
さて、きっとこの講習のねらい
ドイツと日本の森林環境教育の大きな違い は 質問にある
日本では(最近は違うこともあるけれど、基本)「答えのある問い」が多い。
んー、本来、学問とは、答えが一つではない、答えがないものも多い。のじゃないのかな~。
海の向こうから来た彼らは、答えを伝える のではなく
答えを導き出す方法や手段を探す サポートに徹しているんだなぁと感じました。
例えば・・・
お題は
○お題1○「今からこの山で、火を箇所起こして欲しい。あと、屋根のある場所と、名札を作って欲しい」
とポーン!と。
あ、私、こういうの大好き♪
この投げかけた だけ スタイル。班になって、こうしてこうして、こうやれ~
って言われるよりも、後は任せた!式
わたしが1時間遅れて到着したときには…すでに屋根ができ、名札も名前を書くだけになってましたが 笑
最初はどうする…?とぎこちなかった人たちも、次第に班に分かれて、火起こしが得意な人がいたりして、それぞれがスムーズに動き出した そうです。
さて、遅刻した私…火起こしの達人に驚く。写真左
ものの30秒で・・・摩擦熱から火おこし!!はやっ
しかもマイ火起こしグッズ。
一瞬、ほしいな~と思ってしまいました(笑)
○お題2○
5人ずつの班に分かれて林の中で・・・「ここに理想の森を作ってください」
またしても、このなんとも大雑把な問い、いいわ~~。好きだわ~♪
「つくる」ってことが大切なんじゃないんじゃない?
まずは、それぞれの理想をだしあってみよう♪とわが班。
5人の理想が(当たり前だけど)違っていて・・・
共通しているのは「それぞれ理想は違う!」笑
でも、まぁ森って生命そのものよね。森ってここよね。あれ?じゃここでいいんじゃない?ってことで、作らず、話し合いの過程と命の芽吹きを発表。
他には、ジオラマを作ったり、景色を利用したり、森でコミュニティを表現したり、いろいろな班が。どれも、面白かったし、正解は一つではないよね☆な感じでそれぞれの発表の良さを取り上げてらっしゃいました。
○お題3○
間伐の実践→「切り倒した木材で何かを作ってください」
これまた大雑把な問い!いいわ~♪笑
私たちの班は「お世話になったお礼にここにおいていけるものを作ろう→森の幼稚園の子どもたちにベンチを作ろう」
ってことで、丸太ベンチを作成(写真中央上)
他にも傾斜を利用してウッドデッキを作った班(写真中央下)や、梯子を作ったり、トーテムポールを作ったり、どこも楽しく、作業しておりました。そうして、先生は見守るスタイル。
全ての問いを通して、答えが(決まってい)ない 問いだったというのが特徴かな。
小学校低学年向けはまた異なるようですが、このオープンクエスチョン(本来の使い方と違うかも知れないけれど)は、ドイツや北欧の森林教育だけでなく、すべての教科で使われている形だと思います。(デンマークの小学校でも、こんな質問の仕方が多かった)日本が少ないだけ?
(野外、教室問わず、このような問いが増えても面白いんじゃないかな~と感じました。)
さてさて、生徒として参加してみて・・・
道具の使い方など、基本的なことは教えてもらうけれど、何をするかの大雑把な問い以外は、お任せスタイルは、やっぱり楽しかったです。
そして・・・
お!こりゃ間伐ができるようになるかも?!と一瞬思いましたが、枝に引っかかった時や、運び出すのが女ででは一苦労やな~と。
フォレスターは格好良かった!
森 が特別な場ということもあるかもしれませんが、それがなければかなわないわけでもありません。例えば街でも・・・「問い」の仕方は真似できるな☆と。
けれど、せっかくこんな素敵な県の演習林があるので、岐阜の中高生は山に入ってみることをオススメします。