あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

田舎の複式学級にて 30年前と今

 

山口県限界集落地へ帰省しておりました。


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どれだけ、田舎かというと・・・

最年少が65。

30代を探すには3kmくらい先へ。

目に付く外灯は家の前だけ。

次の外灯は・・・800mくらい曲がった先?

ガードレールが猪避けのための柵に変わったのは15年位前。

 

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息子、5歳くらい

こんなツタを引きずって歩こうが…目立たない

というか、誰にも会わない。

多分会っていたら、乗せてってやろうか?

と聞かれたはず…

 

中学校までは5km先。

自転車登校。

蛍は目の前の川で泳いでいた

(が護岸工事のために減る)

ウナギも取れる(た)川。

15年位前に水道は来たが、

下水はまだない。

たぶんこれからもない・・・。

地球が続く限り…ない。

 

どれくらい楽しい小学校生活だったかといえば

•家の前の川で山女やウナギをとり、

•裏山で松茸や山山葵、

 前の山で栗と蕨や柿や梅

•山から取ってきた木で 椎茸の菌打ち→山へ戻して栽培

•巻き割り→暖炉

•牛の餌の牧草を刈ったり、発酵させてサイロにしたり

•晩ご飯作るか、牛の餌やり手伝うかの2択で宿題をする選択肢なし

•梅酒を作って…こっそり飲んだり

以上自宅にて。

 

以下学校にて。

•全校体育?で学校林へ松茸採集。

その日の給食は松茸ご飯、松茸の吸い物、

•学校田で、田植えから稲刈り。

正月には餅つき。

地元のおじーちゃんおばーちゃんが来て一緒に。

•春は山菜、秋は栗を全校生徒で取りに行く年も。

•三椏楮を育てて・・・処理して卒業証書を手すき和紙で♪

作るだけではなく、地元の山代和紙の歴史、

江戸三白について学んだり、

植物の構造を調べたり。

•放課後は5時になるまで裏庭で遊ぶ。

一番覚えてるのは、パーマン

地球儀型の回転する遊具に捕まって、友達に回してもらい、遠心力を使ってパーマンになりきって…

手を離して後ろにぶっ飛ぶ!!

これ、打ち所悪かったら、命にかかわります。

そう気がついて学べるまで飛びまくった、アホです。

•小2の国語の授業で「タンポポの根は長い」を読み、

おかしい!!そんなにないでしょ?と主張したら

裏山でだんぽぽの根を掘ることになり、数時間。

給食時間まで掘らせてもらい納得

•全校体育、全校音楽があり、小6年のボールを小学校1年がゴールキーパーでとめる場面も多々(お兄さんによっては優しいボール)。

•冬は全校スキーで丸一日スキー場 が3日ほど

•全校は20名以下。教師は8名以上。常に複式学級。

•全校朝礼で、なぜか・・・毎週俳句を披露

•運動会は地区総出。赤はおばあちゃん、白はおじいちゃん。

って、赤のほうが毎年人数多い

•小学校便りを、下校しながら1軒1軒てわたしで子どもが配布

わらじや注連縄、竹馬、竹とんぼの作り方を地域の方が教えに来る

•プールは川の水。冷たくて気持ちいい。

ざっと思い出すだけでもこんな感じ。

 

田舎の閉鎖的な空気が本当に嫌でい嫌で飛び出したけれど、

子育てする今、

子どもと過ごすにはなんていい環境だったんだろうとも思う。

そんな地区や地域にしてくれた両親や

その頃の保護者の方々、学校関係者、

そして地域の方々に本当に感謝しています。

 

そんな小学校が、今は休校。


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木造の素敵な校舎です。

自分の通っていた小学校がなくなるかもしれない。

せっかくあるなら、コミュニティスペースにできたらいいな♪

と思うけれど、いかんせん遠い・・・。

そして、

統合された小学校ってどんな雰囲気なんだろう?と見学に行ってきました。

 

山村留学センターのある小中学校です。

施設紹介 - 本郷山村留学センター

息子が小学校に上がるに際し、

元母校がなくなったので、

統合された学校を見学させてもらいました。

 


知りませんでしたが…

山口県はすべての小学校が数年前からコミュニティスクールになってるそう。

田舎も街も。

 


すべての学年で、本郷学(地元学)をとりいれてるらしい。

地元の課題を探り、解決策を考える。

例えば、5年生。

授業の中で、地域の課題をどう解決するか?

人がいない使われていない公園。楽しくない。

[あったらいいな、理想の公園]

どんなところだったら、人が来るか?と言うのを模型で作っているのを発見。

牛や馬、ウォータースライダー、赤ちゃんスペース、などなど。


昨年は中学で、

道の駅の新商品のパッケージをデザインしたとか!
他にも、

学校田では、米作りと餅つきまで。

今はしめ縄作りを地域の方に習ったり、
月に一回地域の方を先生に呼んだりしているそうです。
交通整備は、保護者では無く地域の方がされてるらしい。
地域のカフェにも子どもがお邪魔して、
お手伝いをするらしい。


さて、小学校の休み時間に中学生が来て、一緒に遊んだり・・・

3,4,5年生の3年間、海への体験学習で…

ボートに乗ったり→もうこれレジャー!

ボートに引っ張ってもらうボートだよ。

海の家の臨海学校で手旗とかカッター訓練とかいつの時代よ?!

授業も教科書ベースの正解ありきのようだけど…少人数だけあって、のびのびと発表していました。

そして、どのクラスも、

子どもも、先生も楽しそう。←ここ、大事。

面白そうながっこうだなぁ、取り組みだなぁと

いろんな学校の見学や説明会に参加しているけれど(趣味で)

一番は、子どもがのびのびとしているか?

そうして、子どもの周りにいる教員や地域が楽しそうだと一番いいなぁと思います。

町でも、田舎でも、ね☆

今いる場所を面白く♪

今いる世界をすごしやすく♪

 

 

ちなみに、

面白そうな学校 一覧

こちらは、本当に子どもたちがのびのびと、

そして主体的に動いていたのが印象的でした。

演劇クラスも楽しそうでしたし、大工のクラスが圧巻。

子供だけであんなに大きなお家を作るの?と

子どももびっくりしていましたが、私もびっくり。

日々の出来事を学びへと落とし込む先生の力量が問われるのだろうな~と思います。

学園長の堀さんも素敵♪

 

軽井沢風越学園(設立設置認可申請中) – 幼稚園・義務教育学校(小中学校)、2020年4月の開校を目指しています

 

いろんな教育が選べるようになってきた。

とも言えるけど

いろんな地域を作れるようにもなってきた。

のかもしれませんね。

そういうには、まだ早い?