これ、な~んだ?
竹細工の竹ヒゴを作る際に使う幅引きです。と、左はその歯の材料。
私は[目指せ、梅干干すかご!」と思い、昨年ヒゴから作る竹細工を習い始めました。
(今は中断しているけれど、機会があれば再開したい)
ヒゴの厚さを均一にするのも難しいけど、それ以上に幅をそろえるのが難しい。
そこで、この道具。
つくったんですって!
「すごいね~。これも?これも?
この、刃物は違うよね?」
「いや、それも。車の(なんたらという→ああ、自分の記憶力のなさが恨めしい)部品から作った。そう、最初はさびてた。捨ててあった車から拾ってきて、グラインダーで加工して。
グラインダー知らない?え?家にないの?」
たぶんフツーの家にはありませんっ。いや?あるのか?私が知らないだけ?
愛知・長野周辺では「醤油絞りのトキさん」で有名な?井上さん。
奥様のなつめさんのブログ「きらきらひかる」も楽しくて、素敵な暮らし方だな~と思いながら読んでます。特に、子どもたちの笑顔が本当に「キラキラひかって」いてとってもかわいい。
会ってみたいっ
ということで、連絡を取って会いに行ってきました♪
(突然ではなくて、以前から少しやり取りもしていました)
惜しむらくも、携帯電話の充電がなくて・・・TT写真がない。
ので、なつめさんの「きらきらひかる」から拝借~。
この家たち
兄弟3人が(下は10歳の頃から)作り始めて、こんなできに♪
それぞれの個性がきらめいていて、とっても素敵☆
Fuくんは、ギターがいっぱいの音楽好きの楽屋
Wacくんは、竹細工工房(私が竹細工のコツを聞きたくてかなり居座ってしまった)
6メートルのヒゴが作れるように工夫してあって、座りながら竹細工もできるようになっている。下はオンドルであったかいらしく、天窓も付いていて、遊び心満載♪
Jirくんは、2段ベッドが。息子6さい。「この部屋が一番かっこいいねぇ~」
さて、屋根も、鉄板?瓦、石と土と個性がいろいろ。
壁も、土壁、木、竹といろいろ。
14歳のJirくんに
「どうして、竹で作ろうと思ったの?」
と聞いたとき、
「材が余っていたから。」
「どうして、石と土にしたの?」
「買えないじゃん。いや、買えるんだけど・・・なんかそれ、悔しいじゃん?」
シビレましたわ。
もうね、かっこいいんですわ。
あるもの、あるものがほぼ材料からの手作り。
食べ物もそうですが、かまども。風呂も。子どもたちの家や麹部屋も。
箒も→稲や箒もろこし栽培から
かごも。ざるも。→竹を取ってくるとこから
ベッドも。棚も。小物入れも。→廃材もらったり、切り出したり
楽器も!→Fuくんの部屋にはギターもいっぱいだったけど、手作りのギター?も。
ひょうたんのマラカスみたいなもの!私が音楽に疎いのですごさが伝わらないけれど、音楽好きなら、彼の部屋で大喜びしそうな。(実際私は竹細工部屋で感激しまくり)
で、「買って作ると・・・なんだか悔しいじゃん」
あるもので作る。工夫する。
ハッとしましたよ。
今の私たちの生活は、便利になりすぎて、「工夫する」ことが減ってきているのかもしれません。
作業や仕事が細分化されすぎて、「自分で試す・作る」ことが減ってきているのかもしれません。
10歳の笑ちゃんは、そんなお兄さんたちを見ているからか?
グラインダーも知っていて、竹細工も経験者でした。
(ヒゴで挫折したそう。私と同じだ笑)
そんな彼女は、トマト酵母の起こし方も教えてくれて、バジル入りの美味しい天然酵母パンを焼いていました。かまどでね。
キャンプ自体は雨が降って、釣りも川遊びもできなかったけど
なんだか「すごく面白い」人たちに会えた2日間。
学校へ行っていないから、ではなくて
学校へ行っても行かなくても
できることも学ぶこともたくさんある。
自分の好きなことに熱中して、
けらけら笑って、ニコニコ話して、ちゃんと自分の考えや体験を説明する彼らを見て、
家庭の中で、地域の中で役割を持って生きている彼らを見て、ワクワクした週末でした。
子どもは誰でも、「きらきらひかる」目と心を持ってるね。
そして、きっと大人の、私たち一人ひとりの中にもそんな きらきらひかる 何かがあると思うんです。
それはきっと、見つける ものじゃなくて、毎日を思いっきり生きる ことかもしれないな。
家族で旅行できた日々に感謝して。