あそびとくらす

遊びと暮らす 遊人クラス 日常の中にちょっとした遊び&スパイスを。日常の中からちょっとした学びを。

買ってもいいけど、なんだか悔しいじゃん? 10代男子に学ぶ @長野キャンプ2018晩夏

これ、な~んだ?

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竹細工の竹ヒゴを作る際に使う幅引きです。と、左はその歯の材料。

私は[目指せ、梅干干すかご!」と思い、昨年ヒゴから作る竹細工を習い始めました。

(今は中断しているけれど、機会があれば再開したい)

ヒゴの厚さを均一にするのも難しいけど、それ以上に幅をそろえるのが難しい。

そこで、この道具。

つくったんですって!

「すごいね~。これも?これも?

この、刃物は違うよね?」

「いや、それも。車の(なんたらという→ああ、自分の記憶力のなさが恨めしい)部品から作った。そう、最初はさびてた。捨ててあった車から拾ってきて、グラインダーで加工して。

グラインダー知らない?え?家にないの?」

たぶんフツーの家にはありませんっ。いや?あるのか?私が知らないだけ?

 

愛知・長野周辺では「醤油絞りのトキさん」で有名な?井上さん。

奥様のなつめさんのブログ「きらきらひかる」も楽しくて、素敵な暮らし方だな~と思いながら読んでます。特に、子どもたちの笑顔が本当に「キラキラひかって」いてとってもかわいい。

会ってみたいっ

ということで、連絡を取って会いに行ってきました♪

(突然ではなくて、以前から少しやり取りもしていました)

惜しむらくも、携帯電話の充電がなくて・・・TT写真がない。

ので、なつめさんの「きらきらひかる」から拝借~。

この家たち

 

 

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兄弟3人が(下は10歳の頃から)作り始めて、こんなできに♪

それぞれの個性がきらめいていて、とっても素敵☆

Fuくんは、ギターがいっぱいの音楽好きの楽屋

Wacくんは、竹細工工房(私が竹細工のコツを聞きたくてかなり居座ってしまった)

6メートルのヒゴが作れるように工夫してあって、座りながら竹細工もできるようになっている。下はオンドルであったかいらしく、天窓も付いていて、遊び心満載♪

Jirくんは、2段ベッドが。息子6さい。「この部屋が一番かっこいいねぇ~」

さて、屋根も、鉄板?瓦、石と土と個性がいろいろ。

壁も、土壁、木、竹といろいろ。

14歳のJirくんに

「どうして、竹で作ろうと思ったの?」

と聞いたとき、

「材が余っていたから。」

 

「どうして、石と土にしたの?」

「買えないじゃん。いや、買えるんだけど・・・なんかそれ、悔しいじゃん?」

 

シビレましたわ。

もうね、かっこいいんですわ。

あるもの、あるものがほぼ材料からの手作り。

食べ物もそうですが、かまども。風呂も。子どもたちの家や麹部屋も。

 

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箒も→稲や箒もろこし栽培から

かごも。ざるも。→竹を取ってくるとこから

ベッドも。棚も。小物入れも。→廃材もらったり、切り出したり

楽器も!→Fuくんの部屋にはギターもいっぱいだったけど、手作りのギター?も。

ひょうたんのマラカスみたいなもの!私が音楽に疎いのですごさが伝わらないけれど、音楽好きなら、彼の部屋で大喜びしそうな。(実際私は竹細工部屋で感激しまくり)

 

で、「買って作ると・・・なんだか悔しいじゃん」

あるもので作る。工夫する。

ハッとしましたよ。

 

今の私たちの生活は、便利になりすぎて、「工夫する」ことが減ってきているのかもしれません。

作業や仕事が細分化されすぎて、「自分で試す・作る」ことが減ってきているのかもしれません。

 

10歳の笑ちゃんは、そんなお兄さんたちを見ているからか?

グラインダーも知っていて、竹細工も経験者でした。

(ヒゴで挫折したそう。私と同じだ笑)

そんな彼女は、トマト酵母の起こし方も教えてくれて、バジル入りの美味しい天然酵母パンを焼いていました。かまどでね。

 

キャンプ自体は雨が降って、釣りも川遊びもできなかったけど

なんだか「すごく面白い」人たちに会えた2日間。

 

学校へ行っていないから、ではなくて

学校へ行っても行かなくても

できることも学ぶこともたくさんある。

自分の好きなことに熱中して、

けらけら笑って、ニコニコ話して、ちゃんと自分の考えや体験を説明する彼らを見て、

家庭の中で、地域の中で役割を持って生きている彼らを見て、ワクワクした週末でした。

子どもは誰でも、「きらきらひかる」目と心を持ってるね。

そして、きっと大人の、私たち一人ひとりの中にもそんな きらきらひかる 何かがあると思うんです。

 

それはきっと、見つける ものじゃなくて、毎日を思いっきり生きる ことかもしれないな。

 

家族で旅行できた日々に感謝して。