7月半ば、キャンプでミヤマクワガタを見つけてしまってから1ヶ月。
図書館で借りてきた「飼い方」本をみながら
父子で工夫して育てていたミヤマくんが
ある朝起きたら、固くなっていました。
文字通り、「固く」
「ミヤマくん、動かんね。乾いてるんかね。」
と霧吹きをかけても、いつものようには動かない。
「ミヤマくん、森におったほうが長生きできとったかねぇ?」
と泣くのを我慢して上を向いている息子。
「そうだねぇ」
と私
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「もしかしたら、まだ生きとるかも知れんから、お昼まで様子を見る」
ことにして、結局夕方に。
どうにもこうにも動かないミヤマくん。
そっとかごから取り出して、
「標本にできるから、いいよね・・・」
と明らかに何かを我慢している様子。
「ミヤマ君、死んじゃったね。もっと長生きして欲しかったね。悲しいときは泣いていいんだよ」
と伝えると、大号泣。
そうだよね、「ミヤマくん、きてくれてありがとう~」「長生きしてね」って話しかけてたもんね。
・・・・・・・
・・・・・・・
「森のほうがよかったんなかぁ。かごから出たそうだったから、森に埋めたげたほうがいいんかなぁ」
と言いながら
「やっぱり、かっこいいから標本にする」
と落ち着きました。
さて、それからが大変。
標本の作り方を調べて、ひとまずプラ容器に入れて、冷凍庫へ。
冷凍庫を開けると、ゴキブリの死骸があるのかとドキッとした数日間でした。
週末、朝から標本の下ごしらえ
簡単に書くと
・50~60度のお湯につけてやわらかくなるのを待つ
・関節が動くまでやわらかくなったら、水分をふき取って
・形を整えて、まち針で発泡スチロールに固定
・2ヶ月ほど乾燥させる
このやわらかくなるまで が曲者でした。
同時に死んだカブトムシのメスも標本にしたいとのことで2匹一緒に処理したのですが
プラ容器の中にお湯を注いで、内蓋をして待てど暮らせどやわらかくなる気配がないっ
お湯を入れ替えたり、容器を発泡スチロールに変えたり、箸で水中に押さえ込んだり
いろいろしてみましたが、足はグニャグニャに柔らかいのに、羽が全く広がらない。
残念ながら、私にはどちらもゴキブリにしか見えないため、
午後から起きてきた夫にバトンタッチ。
え~、すごいです、夫氏
気が付いたらこんなんできてました。
針を使って羽を強引に広げた そうです。
そして、晩御飯の片づけをしていたら
こんなんできてました。
デコられたクワガタ標本
生き物を、特に自然界の生き物を街中のアパートに持ち込むのって
・狭いところに閉じ込められて可愛そう
・飼いきれる自信がない
・部屋が狭くなる
ので正直、嬉しくなかったんですが
生きていても、死んでからも、こんなに息子に楽しくて嬉しい時間を運んでくれたミヤマくんには感謝しかないな~と改めて思いました。
かぶちゃんの子どもたちは、すくすく大きくなってきています。
だれか、もらって・・・(T T)
庭とかないのよ。