綿花を育てて糸紬をしてからというもの・・・
着なくなった服だけじゃなく、ボロッボロの穴の開いた靴下やタオルまで捨てるのが心苦しくなってしまった。
いやいや、行き過ぎたもったいない精神は ひいては心の余裕をも食いばむぞ?と思いながら、なぜなぜ、どうしてこれだけ作るのに時間がかかる布を捨てられようか?!
そのうち、飽きるかもしれないが、
今は、夜中にこっそりと穴開きつくしたにダーニングをほどこし、
息子のサイズアウトした服は友人に譲ったり、生地のかわいいものはリメイクしたり
譲れないほどよれよれのものはウエスにしたりしている。
いや、見栄を張った。リメイクしたいのだが、なかなか手がけられないまま、生地だけが箪笥の肥やしにつつある・・・。
そんな中、裁縫が亀の手仕事のような私が何とか作り終えた作品がこちら
これまた土台は5重ガーゼ生地の気持ちの良いしろものだったのだが、2歳の頃の息子がこの上でプラレールを転がし転がし、引っ掛けて、どんどん穴が大きくなって、最終的には洗い終わったら直系50センチほどの大穴が開いていた一品である。
綿の尊さを知らない数年前に、捨てようとゴミ袋に入れていたら、
その頃から生地を作る大変さを知っていたのか?!
幼い息子が
「ママ!これ、ごみじゃないでしょう?!マコの大切なお布団でしょう!」
「あ、本当だ!本当だ!でもね~、よく見てごらん?こんなに大きな穴が開いてるんだよ~。お布団にはできないでしょう?」
「まだ寝れるもん!(端のほうに転がり)だって、これ気持ちがいいんだもん!ゴミじゃない~。すてないでぇえええええ」
と大号泣。仕方がないので、いつかこっそり捨てるか、リメイクするかと箪笥の肥やしにしていたものだ。
つい先日、綿を作る大変さを伝えたばかりのはずなのに・・・??
「これ、サイズが大きくなりすぎて(自分が痩せすぎて)着なくなったtシャツ。捨てておいて」なんていう やからが!
みるとなんとまぁきれいな状態のシャツではないの!さっそく大穴をふさいでもらうべくつかわさせていただいた。
仕上げるまでに半年。
甚平に浮気したからね。
捨てる物ってないんだなぁ。
って、気がついたら自分もつぎはぎばっかり着てました…。
ありゃりゃりゃ。
楽しく、無理なく、遊びましょ♪